頤和園
位置:中国北京市海淀区新建宫门路19号
訪問する理由:
世界文化遺産;中国で現存する最大の王族用湖畔リゾート
当社の評価:★★★★★
営業時間:入場門:6:30-20:00;園内:8:30-17:00(4月~10月)
入場門:7:00-19:00;園内:9:00-16:00(11月~翌3月)
頤和園は中国現存最大かつ最も保存状態の良い皇室庭園であり、中国四大名園(他に承徳避暑山荘、蘇州拙政園、蘇州留園)の一つに数えられます。昆明湖と万寿山を基盤にした大規模な自然風景式庭園で、杭州西湖の景観を模範とし、江南地方の庭園設計技法と趣を採り入れています。また最も完璧に保存された皇室御苑として「皇室庭園博物館」とも称されています。
コンテンツ案内
2025年の新着情報
頤和園の歴史的背景
頤和園の構造と配置
頤和園の見どころ
おすすめ3観光ルート
アクセス方法
頤和園の歴史的背景
頤和園は元来「清漪園」と呼ばれ、清代乾隆15年(1750年)に着工され15年をかけて完成いたしました。清代において頤和園は北京有名な「三山五園」(香山静宜園、玉泉山静明園、万寿山清漪園、頤和園、長春園)の中で最後に建造された離宮です。1860年、頤和園は第二次アヘン戦争で英仏連合軍により甚大な損害を受け、建築物は焼失し宝物や仏像は略奪されました。
清代光緒12年(1886年)、頤和園は初めて再建されました。1888年には西太后が海軍経費を流用して修復を進め「頤和園」と改称いたしました。1895年に修復工事が完了しています。
頤和園は清代後期の最高権力者にとって紫禁城外で最も重要な政治・外交活動の中心地となりました。中国近代史の重要な証人であると同時に、数多くの重大歴史事件の舞台でもあります。
1898年、光緒皇帝は頤和園仁寿殿で改革思想家・康有為と面会し変法運動について諮問いたしました。戊戌変法失敗後、光緒皇帝は園内の玉瀾堂に長期幽閉され、以後頤和園は「最も豪華な牢獄」と称されるようになりました。
1900年、頤和園は再び八カ国連合軍による略奪被害を受けました。翌年、西太后が西安から北京に戻ると、再び巨額の資金を投じて修復を行いました。1924年、頤和園は公園として一般公開されることとなりました。

頤和園の構造と配置
頤和園は総面積2.97平方キロメートル(293ヘクタール)の大規模な公園で、うち水面積は約4分の3(約220ヘクタール)を占めています。園内は主に万寿山と昆明湖によって構成されています。
頤和園は仏香閣を中心とし、100を超える観覧建築、20余りの大小の中庭、3555棟の古建築があり、総建築面積は7万平方メートル以上に及びます。園内には計1600本以上の古木・名木が生育しており、仏香閣、長廊、石舫、蘇州街、十七孔橋、諧趣園などが特に有名な代表建築として知られています。
頤和園は中国皇室庭園の雄大な気勢に満ちると同時に自然の情趣も兼ね備えており、伝統的な造園芸術の集大成として万寿山と昆明湖を基本骨格とし、周辺の景観環境を借景として取り入れています。亭閣・長廊・殿堂・寺廟・橋梁などの人工景観と自然の山岳・広大な湖面が見事に調和し、芸術的に融合しています。庭園全体は巧妙な意境を反映し、中国造園建築芸術の傑作が凝縮された存在です。中外の庭園芸術史上において極めて重要な地位を占めております。
園内の主な見どころは三つの区域に分けられます。厳粛で威厳ある仁寿殿は政治活動区域の代表とされ、清代末期の西太后と光緒皇帝が内政・外交・政治活動を行う主要な場所でした。楽寿堂、玉瀾堂、宜芸館などの庭園建築は生活区域の代表で、西太后や光緒皇帝、妃嬪たちの居住空間でした。万寿山と昆明湖一帯は景観区域の代表として位置づけられています。

頤和園の見どころ
【昆明湖】
頤和園の総面積の約4分の3を占め、面積は3000畝(約2平方キロメートル)に及びます。頤和園は中国古典庭園の中で現存する最大規模かつ最も壮麗な庭園の一つです。昆明湖は万寿山とともに頤和園の景観の骨格を形成し、万寿山(西山山系の一部で相対高度60メートル)の南側に位置しています。人工湖であるため水深は比較的浅く、平均深度は1.7メートル程度です。
湖周辺には計6つの橋が架けられており、それぞれ異なる形状を持っています。中でも最大規模の十七孔橋は東岸と南湖島を結ぶ全長150メートルの橋で、その近くの東岸には銅牛の像が設置されています。昆明湖は中国伝統造園の「一池三山」様式を体現する設計となっており、豊かな風水思想が込められています。
【長廊】
万寿山の南側、昆明湖に面して位置しています。邀月門から西の石丈亭まで273区間にわたり、総延長728メートルに及び中国庭園最長の回廊として知られています。1992年には世界最長の回廊としてギネス世界記録に認定されました。優美な建築構造と曲線的な形状、極めて豊富で由緒ある彩画が特徴です。全ての梁に絵画が施されており、関連資料によると山水・花鳥・魚虫・人物故事など計1万4000点以上の絵画が描かれています。絵画の題材は中国古典文学から採られたものも数多くあります。
【仏香閣】
頤和園の主要建築物の一つで、21メートルの高さの基壇上に万寿山に建てられています。南に昆明湖を望み、背後には智慧海が位置しています。仏香閣を中心に左右対称に様々な建築物が配置されています。高さ40メートルのこの楼閣には8本の巨大な柱が用いられ、構造は非常に複雑で古典建築の傑作とされています。北京の仏香閣は壮麗な宗教建築であり、頤和園全体の建築配置の中心となっています。建築様式は杭州の仏塔を模範としております。
清乾隆帝統治期(1736-1795年)に建立されましたが、1860年に破壊され、後に光緒帝によって再建されました。1900年に再び戦火で深刻な損傷を受け、1902年に西太后によって修復が行われました。

【十七孔橋】
北京市頤和園内で最大の橋であり、中国の皇室庭園における最長の橋でもあります。17のアーチ構造からその名が付けられております。全長150メートル、幅8メートルで、昆明湖東岸の八角亭と南湖島を結んでいます。この橋は人間界と蓬莱仙境をつなぐ虹のように見え、清代乾隆帝の治世下である1750年に建造されました。設計は北京南西15キロメートルに位置する盧溝橋を参考にしております。
中央に最大のアーチを配し、左右に8つずつ計16のアーチが連なっております。橋の両端から中央へ向かうにつれてアーチの大きさが変化し、中央から各端まで9つのアーチが配される構造です。古代思想において「九」は皇帝を象徴する至高の数字であり、福運と安泰を意味します。この橋の精巧な設計はその思想を完璧に体現しております。白大理石の欄干には様々な姿態の石獅子544体が彫刻されており、橋の両端には4体の霊獣像も配置されています。力強く雄渾なこれらの彫刻は、清代石彫技術の傑出した作例です。水面上に虹が架かったような独特の景観は、頤和園の見事な風景の一つとなっております。
2025年の新着情報:季節の見どころと体験
2025年、頤和園を探索する新たな方法が登場いたします。春の花々から文化活動まで、最新情報と見逃せない体験をご紹介いたします。
1ボートシーズンの再開 昆明湖を水上から探索
運行期間 3月12日から11月中旬まで(天候により変動)
ボート種類
セルフドライビング電動ボート(6人乗り) 1時間200元、保証金600元
撮影ポイント 玉瀾堂埠頭からご利用いただくと、十七孔橋の素晴らしいショットが撮影できます
遊覧船(11コース) 1人30〜50元
おすすめルート 銅牛埠頭から石丈亭へ至るコースで、西堤の桃林を水上からお楽しみいただけます
2春の風景スポット
西堤の桃の花(4月上旬) 蘇州の堤道様式で築かれたこのエリアには6つの橋が配され、薄紅色の花々が咲き誇ります。混雑を避けるため午前8時前のご訪問が最適です
楽寿堂の白木蓮(4月中旬) 西太后が愛した白木蓮が歴史的住居の近くで美しく開花いたします
後溪河遊歩道(通年) 蘇州街裏手に位置する静かで知られざる川辺の小道で、観光客の喧騒を離れて詩情あふれる散策をお楽しみいただけます
3隠れた楽しみ 衣装写真とスタンプ集め
漢服レンタル 東宮門近くに数店舗ございます。メイクと小物を含む一式200円でご利用いただけます
撮影のコツ 長廊や諧趣園での撮影が最も雰囲気の良い写真となります
スタンプ巡り 園内各所のギフトショップで美しいテーマスタンプをご収集いただけます。無料の季節限定セットもご用意しており、30種類以上のフルコレクションは購入により全て収集可能です
おすすめ3観光ルート
1. 半日観光ハイライトコース(約3時間)―特におすすめ
ルート:東宮門 → 仁寿殿 → 徳和園 → 玉瀾堂 → 楽寿堂 → 長廊 → 排雲殿 → 仏香閣 → 石舫 → 南湖島行きボート乗船 → 十七孔橋 → 新宮門出口
見どころ:
このルートは中心的な建築物のハイライトを結んでおり、お時間が限られている方に最適です。仏香閣から昆明湖の全景をお楽しみいただき、水上クルーズの古典的な体験も可能です。特に冬至前後に現れる「金色光のトンネル」現象が見られる十七孔橋は見逃せません。
2. 終日じっくり観光コース(約6時間)
ルート:北宮門 → 蘇州街 → 四大部洲 → 智慧海 → 仏香閣 → 排雲殿 → 長廊 → 石舫 → 南湖島行きボート乗船 → 十七孔橋 → 銅牛 → 東堤 → 文昌閣 → 知春亭 → 仁寿殿 → 諧趣園 → 後湖 → 北宮門出口
見どころ:
頤和園の「前山と後湖」の両方を巡り、皇室の威厳と江南水郷の風情を組み合わせてお楽しみいただけます。活気ある蘇州街と諧趣園裏手の隠れ里風の小径をお散歩ください。庭園内の滑らかな空間転換は、中国古典造園術の最高のお手本となっております。
3. 隠れた名所ルート(知る人ぞ知るコース)
ルート:西門 → 耕織図景区 → 玉帯橋 → 西堤六橋(豳風橋・玉帯橋・鏡橋など) → 景明楼 → 南湖島 → 十七孔橋 → 万寿山後山(花承閣遺跡・蓋春園) → 諧趣園 → 東宮門出口
見どころ:
このあまり知られていないルートでは、西堤の季節ごとの美しさ(春の柳、夏の蓮、秋の水面に映る水鳥の群れ)をご覧いただけます。後山の遺跡は清代の庭園遺構を垣間見る機会となり、静かな角落と歴史的層序を求める文化探求者や写真愛好家に最適です。
頤和園へのアクセス方法
地下鉄4号線で「北宮門駅」までお越しいただき、D出口から徒歩約5分で北門に到着します。園内の観覧には約2時間程度をお勧めいたします。
また、バス303、331、332、375、563、584、601、608、696番をご利用いただき、「頤和園駅」でお降りいただくことも可能です。
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