麗江旧市街

所在地
中国雲南省麗江市
訪問理由
ユネスコ世界遺産、中国で最も有名な古い町の一つ
評価★★★★★
営業時間
終日入場自由

 

麗江旧市街(大研古城)は、雲南省麗江市の中心部に位置しています。1997年の麗江地震をきっかけに、その名が中国国内で広く知られるようになりました。保存状態の極めて良好な古い町の一つとして、大研古城は束河古鎮、白沙古鎮と共に、1997年にユネスコ世界遺産に登録されました。以来、世界中から観光客が訪れ、その美しさを楽しんでいます。

 

麗江旧市街の構造
麗江旧市街では、古代に造られた給水システムが今も機能しており、水路が家々の傍らを流れています。そこかしこに見られる小さな橋が、この町の最大の特徴です。大研古城は千年以上前から「茶馬古道」の交易の要衝であったため、チベット族、白族、漢族の建築様式が融合した特徴を見せています。また、大研古城は城壁のない町としても知られています。長く麗江を統治した木氏は、「木」という字に枠(=口)を付けると「困」(閉じ込められる、窮地に立たされるの意)という字になることから、それを避けるため城壁を築かなかったと言われており、それがかえって町に開放的な印象を与えています。

地理的位置関係


麗江は西に獅子山、北に象山と金虹山に囲まれ、北西からの冷たい風を防いでいます。南東には数十キロにわたる肥沃な農地が広がっています。麗江は日照に恵まれ、東風が吹き、清らかな泉水が三筋に分かれて家々の傍らを流れています。街路は地元産の石板で舗装されており、雨期でもぬかるまず、乾期にはほこりも立ちません。市内に残る多くの石橋やアーチ門は明清時代に造られたもので、中心広場から四方に延びる道路や路地は整然としています。住宅は木造建築が多く、目隠し壁を備えた家や、花々が植えられた四合院も見られます。

Lijiang Old Town

伝統文化


ナシ族の古来の伝統文化である「東巴文化」は、東巴教を基盤としています。信仰者は巫術を実践し、医術に長け、その文化は文献や芸術を通じて受け継がれてきました。

 

東巴文字は1300以上の単語からなり、原始的な絵文字で記されます。この文字で書かれた東巴経は1400種以上、2万巻にのぼり、その内容は宗教、哲学、歴史、民俗、文学、芸術、天文、医学、暦法、地理、動植物、舞踊、絵画、音楽に及びます。

麗江旧市街の見どころ


・四方街
四方街は麗江旧市街の中心に位置する広場で、面積は約6エーカーです。その形が官印に似ていることから、土司が「四方を治める」という意味を込めて「四方街」と名付けたと言われています。また、四方八方に道が通じ、人と物資の集散地となったためという説もあります。

 

四方街は麗江の心臓部です。広場から延びる五華石(礫岩の一種)で舗装された6本の通りは、さらに各方向に枝分かれし、互いに連結しています。交通の便が非常に良く、古くから市が立つ場所でした。現在残る建造物の多くは明清時代の建築様式で、独特の街並みが高く評価され、国内外の建築専門家から「民居博物館」と称賛されています。Lijiang Old Town

・古橋
麗江旧市街の玉河水系の上には、複雑な水路網を維持するため354もの橋が架かっています。その様式は廊橋、石拱橋、石板橋、木板橋など多様です。特に有名なのは索翠橋、大石橋、萬巻橋、南門橋、馬鞍橋、仁寿橋など、明清時代に建造された橋です。中でも四方街から東へ100メートルの地点にあり、明代の土司によって建てられた大石橋は最も有名で、水面に玉龍雪山が映ることから「映雪橋」とも呼ばれています。

 

麗江の水路網の水源は4万平方メートルの黒龍潭で、無数の山の泉によって涵養されています。この水は双石橋を過ぎて中河、東河、西河の三筋に分かれ、さらに細かい用水路となって町中の家々を潤しています。

 

・木府
麗江木府は、ナシ族の木氏土司が約470年にわたり統治した宮殿です。背後にある山の中腹まで広がる大規模な建築群です。ナシ族の首領である木子元が麗江土司の宮殿を継承して以来、元、明、清の三朝代、22代の皇帝に仕え、麗江地域の政治と文化の中心でした。宮殿内にはかつて多くの優れた絵画や精巧な木彫りの門がありましたが、その多くは文化大革命期に破壊されました。2006年には国家AAAA級観光地に指定されています。

 

・五鳳楼
五鳳楼は明の万暦29年(1601年)に建立され、黒龍潭公園の北に位置します。高さ約20メートルの三層楼閣で、玉泉建築の様式をとり、24の反り上がった軒先が5羽の鳳凰が羽を広げたように見えることから「五鳳楼」と名付けられました。

 

・科貢坊
立派な科挙合格記念のアーチ門「科貢坊」は三方二層の建物で、四方街の西側に位置します。中河と西河がその両側を流れており、清の道光年間に建立されたと言われています。

 

・納西古楽の夜公演
納西古楽は麗江の魂とされ、「音楽の生きた化石」として知られています。3つの特徴があり、すなわち、楽曲が古い、演奏に使われる楽器が古い、舞台上の演奏家が高齢であることです。歌詞の多くは唐(618年-907年)や宋(960年-1279年)の詩詞に由来し、古代音楽の原初的な趣きと麗江の民俗的な調べが融合した曲は、濃厚なナシ族の風情を感じさせます。大研古城を訪れたなら、午後8時からの納西古楽夜公演は見逃せません。

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旅行のヒント


・麗江旧市街のベストシーズン
麗江市は四季折々の風景が楽しめ、訪れる時期によって異なる印象と体験が得られます。麗江は高原型南西モンスーン気候に属し、冬は暖かく夏は涼しいです。年間の気温差は小さいものの、一日の寒暖差は大きいのが特徴です。

 

麗江旧市街と玉龍雪山を訪れる最も美しい時期は4月です。この時期は観光客が比較的少なく、気候も穏やかで、冬の名残の雪と春の訪れを同時に感じることができます。Tシャツ、セーター、上着、日焼け止め、雨具の準備をお勧めします。

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・持参するもの
麗江は紫外線が強いため、UVカットサングラスと日焼け止めは必需品です。帽子や大きめのスカーフで日よけをしてもよいでしょう。ハイキングを予定されている場合は、手袋(乗馬時や防寒用)と軽くて暖かい靴をお忘れなく。また、携帯用バックパック、マスク、基本的なスキンケア用品、品質の良い旅行鞄とカメラは旅をより充実させてくれるでしょう。

 

・銀行
麗江旧市街内には多くの銀行とATMが設置されています。東大街には中国銀行、中国工商銀行、中国農業銀行などがあり、現金を引き出すのに非常に便利です。ただし、石鼓古鎮や虎跳峡など町から離れた観光地では、事前に現金を準備しておくことが最善です。

 

・インターネット
麗江旧市街や瀘沽湖周辺の宿泊施設の多くはインターネットを提供していますが、虎跳峡、老君山、石頭城など辺鄙な場所にある宿泊施設では、インターネットが利用できない場合もあります。

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麗江市内の交通


・バス
麗江市内のバス運賃は通常1元で、一部の観光地へ行くのにも便利です。バスの多くは7:00から21:00まで運行していますが、6:30発の便もあります。

 

・タクシー
麗江には多くのタクシーが走っており、夜間の初乗り運賃は昼間より高くなります。主なタクシー乗り場は玉龍橋や麗江東巴国際交流センター近くにあります。雲杉坪や玉峰寺などへのチャーターサービスを提供できる運転手もおり、料金は交渉次第です。

注意:無許可の白タクが観光地、空港、ホテル近くで客待ちをし、観光客を騙して高額な手数料を得るために特定の観光地や宿泊施設を売り込むことがありますので、ご注意ください。

 

・自転車
麗江旧市街北門の紅太陽広場などには、自転車レンタル店があります。また、ユースホステルやゲストハウスでもレンタルサービスを提供しているところがあり、レンタル料金は様々です。多くの観光客は自転車を借りて、麗江旧市街から束河古鎮や白沙古鎮までサイクリングを楽しみます。麗江旧市街から束河古鎮までは約8キロ、全線アスファルト舗装で路況は良好です。

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麗江旧市街へのアクセス


麗江旧市街は麗江市の中心部に位置しているため、麗江市に到着後、バスなどを乗り換えてお越しになります。


麗江空港は市街地から約28キロ離れており、空港と市街地を往復するシャトルバスが運行されています。


麗江駅は麗江旧市街から約4.8キロで、駅を出てバスに乗れば古鎮まで直接行くことができます。


また、麗江市内には13の長距離バスターミナルがあり、基本的にそれらのターミナルから麗江旧市街行きのバスが出ています。

 

大研古城では、「のんびり」が生活のリズムです。石板や小石が敷き詰められた道を目的もなく散策し、あちこちから漂ってくる音楽に耳を傾ける。そんなふうに時間を過ごすのが、大研古城での正しい過ごし方なのかもしれません。

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