魏晋墓壁画群
所在地
嘉峪関市より20キロメートル、新城乡と果園郷の間に位置します。
訪問する理由
世界最大の地下美術館
評価★★★★★
開場時間
・8:30~20:00
魏晋墓壁画群は、果てしなく広がる砂漠の中、嘉峪関市の北東約20キロメートルに位置しています。ここには1400基にも及ぶ魏晋時代の磚墓(せんぼ)が散在しており、「世界最大の地下美術館」と称される「魏晋古墓群」を形成しています。古墓群は東西は酒泉市果園郷まで、北西は新城乡まで広がり、砂漠に点在する墓群はさながら大海の波のようです。
歴史的背景
1372年に築かれた嘉峪関は、明代万里の長城の西端起点であり、古くは「粛州衛」の管轄下で、中国史上九つの重要辺境防衛地の一つでした。後漢代には「玉門障」、五代には「天門関」と呼ばれ、いずれの王朝においても戦略上の要衝でした。魏晋時代に至るまで戦乱が続き、特に310年(晋の懐帝永嘉4年)には蝗害、疫病、戦争が相次ぎ、人々は草や木の葉、さらには牛馬の皮まで食し、多くの餓死者を出しました。嘉峪関一帯の古墓群は、まさにこのような困難な時代(220-589年)に築かれたのです。

発掘調査
嘉峪関市文物局は1972年から1979年にかけて、13基の古墓を発掘しました。その構造から、これらは家族墓であると判断されています。うち8基は磚壁画墓で、700枚以上の壁画磚が出土しました。現在、一般公開されているのは6号墓と7号墓です。3号墓は単室墓、7号墓は4人、その他の墓は2人が埋葬されており、二室墓と三室墓に大別されます。中でも6号墓は出土した壁画磚が最も多く、最も代表性に富む墓です。
6号墓
【構造】
6号墓の建造工程は、まず墓道と墓室を掘り下げ、その後に煉瓦を積み上げる乾式技法が用いられています。墓道の幅は2メートル、長さは20メートル。墓底には模様磚が敷き詰められており、墓門はアーチ型で、その上には門楼が築かれています。門楼には青龍、白虎、朱雀、玄武、麒麟などが描かれ、さらに建築様式を模した造型磚が埋め込まれており、古墓壁画の民族的色彩を大いに豊かにしています。墓室は前室、中室、後室からなる三室墓です。壁画には主に、労働者、使用人、主人らの日常生活が描かれています。前室の四方の壁は、多層建築を模して二段に分かれており、壁には戸棚や神龕(しんがん)が設けられ、寝室としての機能を示しています。東壁に1か所、西壁に2か所のアーチ型小龕があり、墓全体は当時の豪族の邸宅構造を忠実に模倣しています。

【磚壁画】
最も貴重な出土品は磚壁画です。現在までに6号墓から出土した壁画磚は132枚にのぼります。前室から55枚、中室から65枚、後室から12枚が発見されました。壁画の内容は非常に豊富で、放牧、耕作、桑摘み、養蚕、狩猟、屠殺、出遊、音楽演奏、遊戯、踊り、繁殖、飲食、厨房、醸造、衣服、着付け、機織りなど多岐にわたり、魏晋時代の生産活動や生活様式を研究する上で貴重な視覚資料となっています。
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